赤緑色盲の見え方~実際は多くの色が見えない


色覚異常と言っても、色の見え具合は人それぞれで、個人差が大きいと思います。私のような強度の色盲の人間が色弱の人の世界を見ることができたら、「こんなにも色が見えるのか」ときっと驚くと思いますね。

ですから、ここで述べるのはあくまでも私が見ている世界ということになります。その辺りはご了承ください。

赤緑色盲は赤と緑だけが見えないわけじゃない

一般的に色覚異常の大半は赤緑色盲です。

赤緑色盲と言われているので誰もが赤と緑だけが見えない、もしくは見えにくいと思いがちですが、実際はまったく違います

紫色オレンジ色も茶色も同時に見えていません。とくに紫色は赤や緑以上に見えません。私はたぶん永遠に「紫色」がどんな色かイメージできないでしょう。見たことがない色をイメージすることは不可能なのです。

基本的には3系統の色しか認識できない

仮に30色とか40色の色鉛筆が並んでいたとします。正常色覚の人間ならそのすべての色の違いを認識できるでしょう。

しかし、私が見た時、その30、40の色鉛筆はたった3つの色でしか分類できません。

①.黄色系

②.青系

③.それ以外の色系(赤、緑、茶などの色)

です。

①の黄色系には、黄緑、オレンジ、山吹色、黄土色などが入ります。これらの色はすべて黄色っぽく見えます。本当に同じに見えるのか?と正常な人は不思議がるかもしれません。少なくとも色の違いはうまく認識できません。ただし濃淡さはよくわかるので、濃い薄いの差をもって区別するだけです。濃い黄色、薄い黄色などと言った具合です。黄緑色はやや濃い黄色と見えます。ジャイアンツのイメージカラーはオレンジですが、私の目には黄色に見えます。

②の青系には、紫、青緑、群青色といったものが入ります。つまり青とその他の色の混合色は、すべて青に見えるのです。たとえば、紫、青緑、濃紺の3つはそれぞれ別の色なのですが、私の目にはこの3つがまったく同じ色に見えます。(明度が同じ場合)

紫色は赤が強い赤紫になると、暗く濃いピンク色と感じることもあります。

③のそれ以外の色は、赤、茶、緑です。仮に色の明度が同じなら赤茶もモスグリーンもえんじ色もすべて同じ色に見えます。

この3色は識別がかなり困難です。草原のなかに赤い花が咲いていても気付きません。カレーのなかに人参が入っていてもジャガイモと見分けができません。

淡い色はほとんど見分けられない

女性は淡い色を好みますが、この淡い色は私にとって色がついていないのと同じことです。クリーム色だけはわかりますが、それ以外はお手上げに近い状態です。自分が薄いブルーだと思っていた色が実はミントだったり、パープルだったりします。

ピンク色は時にはグレーに見えたり、グリーンに見えたり、その逆、グレーがピンクだと勘違いしたりもあります。

赤緑色盲はほとんどの色を正確に認識できていない

これは私の実感です。

色というのは基本的に赤、青、黄の3原色の組合せです。それですべての色が作られます。

人間が識別できる色の数は50万色とも1000万色とも言われています。

たった3原色の組合せでそれだけ膨大な色が作られ、人間はそれを認識できるというのです。

人間の色を感じるセンサーは赤、緑、黄ですが、仮にそのうちの赤と緑のセンサーの感度が鈍かったら、どうでしょう。

けっきょく、赤緑色盲と言っても、赤と緑が見えないだけじゃなくほとんどすべての色が見えないと言っても過言ではありません。

私は自分が強度の色覚異常だとわかる前、自分の世界に見えている色がとても乏しいという事実に気づきませんでした。

それなりに見えていると思っていたのです。

しかし、「赤にも色々あるんだよ、ちょっとだけ黄色がかった赤とか」と正常な人に言われ、ショックを受けたことがあります。私がイメージできる赤は一色しかなかったからです。今でも様々な赤を頭に思い浮かべることはできません。そんな多彩な赤色を見たことがないからです。

人間が50万いや1000万色を見分けられる、その事実を知ったとき、私は眩暈がしそうになりました。

正常な人間がいったいどれほど色鮮やかな世界に生きているのだろうかとうらやましくなったのです。

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