知られざる女性の色覚異常~日常生活の不便さは男性以上


色覚異常は圧倒的に男性が多いですが、女性にもいます。

男性の色覚異常の割合が20人に1人なら、女性は400人に1人です。

とすると日本人の15万人ほどが女性の色覚異常と言うことになります。

私の親戚には女性で色覚異常の人がいます。

彼女を見ていると、女性の色覚異常は男性よりも苦労する事が多いとわかります。

女性の色覚問題~ファッション、化粧、結婚について

男性にとってファッションはたいして重要な問題ではありませんが、女性にとってファッションは大きな要素を占めています。

女性の最大の楽しみであり、自分自身の存在を示す自己表現のツールでもあります。

そのファッションを色覚異常の女性は楽しむことが出来ません。

親戚の色盲の女性は20代後半ですが、ファッションはいつもブルージーンズにトレーナースタイルです。

彼女がスカートを履いて、淡い色のブラウスなんかを着ていたところを見たことがありません。

髪もいつもショートカット。もちろん化粧はいっさいしていません。

彼女には化粧なんか無理だろうと思います。

赤色の口紅をつけたり、頬にピンクのチークをさしたり、紫のアイシャドウをつけたり出来るわけがないのです。

赤、ピンク、紫は色覚異常の人間には一番見えない色だからです。

二十歳の成人式、彼女は出たがらなかったようですが、親の強い願望を受け入れ、出席しました。

晴れ着の着付けと化粧はすべて美容院で支度したので問題はありませんでした。

彼女は中学高校では「変わり者」扱いだったようです。

友達もあまりいなかったのではないでしょうか。彼女がそのような性格になった原因に「色覚異常」があったかどうか不明ですが、私には関係あるように感じます。

女性同士だとファッションの話題が中心になります。その輪に加われないとしたら、彼女が他人を遠ざけたとしても無理からぬことでしょう。

私は彼女と遠く離れて住んでいるので、彼女がどういう学生生活を送っていたか、本当のところはわかりませんが。

彼女は20代半ばに結婚しました。

結婚して子供も、もうけました。

女性が色覚異常の場合、確実に生まれてくる子供の1/2は色盲になります。

男の子なら100%です。逆に女の子なら正常色覚になります。(この場合、女の子は潜在色盲ということになります)

もし、彼女が自分が色覚異常で不便を感じていたのなら、子供を産むことを躊躇したかもしれません。

いや、彼女は本音では躊躇いがあったのだろうと推測します。

ただ、その事を夫に打ち明けていなかったのかもしれません。

そもそも彼女は自分が色覚異常だという事を相手の男性に話していたかどうかもわかりません。

しかし、結果的に生まれてきた子供は女の子でした。

私は本当に良かったと思いました。彼女も内心ほっとしただろうと思います。

彼女は強い女性です。多分、私の何倍も強い女性でしょう。彼女なりに色覚のハンディを乗り越える方法を身に着けているのだろうと思います。

色覚異常の女性は社会では圧倒的に少数です。同じ悩みを持った仲間と出会うことはないはずです。

そして男性よりも日常生活で不便さを強いられる場面が多いのです。

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