色盲はカミングアウトした方がいいかを考える


色覚異常は黙っていれば知られることはありません。色を間違えても「うっかりしていた」という態度を取ればやり過ごせます。つまり自分からカミングアウトしなければ他人にはわかりません。またカミングアウトしたところで、他人は色が見えないことを根本的に理解できないと思われます。

さらに自分自身がたいしたことない、と思っていれば話す必要がないと考えるかもしれません。

色覚異常についてカミングアウトすることのメリット、デメリットを少し考えて見たいと思います。

10代ならカミングアウトすべきでない

私は中学生の時、自分が色覚異常だと言うことがクラスメイトに知られました。春の健康診断の時にバレたのです。30年前は色覚検査は健診で必ず行われていました。

そのことでクラスメイトから揶揄われたことは何度もあります。幸い、私はイジメにまで発展しませんでした。しかし、私と同様に色覚異常のいとこは『シキモウ』というあだ名を付けられ、いじめに遭ったようでした。一時期「不登校」になったという話も聞きました。

彼がどれだけ辛かったか、痛いほどよくわかります。不登校になるのも当然です。私だってそうなったかもしれません。

10代の子供が他人の痛みをまったく理解できない、とは思いませんが、同調圧力には勝てません。いったんイジメの流れが出来てしまうと、それに抗う子供は稀です。せいぜい、加担しない、沈黙している、程度です。

たぶん、今の子供も同じでしょう。今の子供は表面上は平静を装いながらSNS上で仲間外れやイジメをしているのです。表に出ないだけでやっていることは30年前と変わりません。

そうなると、結局は現実的な対応を取るしかないのです。

幸い、今学校では色覚検査は行われていません。もし仮に自分が色覚異常だったとしても、そんなことは黙っていた方がいいと思われます。

社会人の場合は、カミングアウトすべき

現在、入社試験での色覚検査は廃止の方向になっています。色覚検査をしているところは、仕事上、正確な色覚が必要な職場だと思われます。

入社の際に色覚制限をしていない、一般的な職場でも、色が見えないことで困ることは必ず出てきます

なぜなら、ふつうの人間にとって、色分けすることは、仕事上の利便性や効率性を高めることになるからです。

さらに、仕事をする上で、本来ならなんでもないケースなのに色が識別できないことで仕事ができなくなることも出てくるでしょう。

97%の仕事は色覚障害でもやっていけます。でも残り3%の仕事で困ることがある。たぶんそれが現実だろうと思います。

もし、仕事仲間に自分の色覚異常のことを打ち明けていなかったら、その3%のことで、仕事をするのが嫌になるかもしれません。

色覚異常は同僚にカミングアウトした方がいいでしょう。たぶん「なんだ、そんなことか、早く言ってくれればいいのに」と答えてくれるはずです。あなたが必要な戦力なら歯牙にもかけない話なのです。

私が就活していた時は入社の際に色覚検査がありました。私は強度の色覚異常で検査表のほとんどが読めませんでした。私の知り合いで軽度の色覚異常だった人は、石原式検査表を丸暗記して就職活動をし第一志望の会社に入りました。

しかし、何年かして、彼がその会社を辞めたという話を聞きました。

色覚異常がいつバレのか、ビクビクしながら会社勤めなんか出来ません。ましてや、色覚検査を誤魔化して入社したのですから、職場の人にも話せません。

不正をして入社しても意味がないのです。

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