色覚異常の治療~角膜移植、遺伝子治療で治る?

色覚異常(色盲、色弱)は一般的に治療法がないと言われています。

ほとんどの眼科医が「治らない」と言いますし、また治すことへの研究もされていないようです。

しかし、色覚異常は国内だけでも300万人以上、世界だとその何十倍もの人が現実に存在しています。

もし治療法があれば、大勢の色覚異常の人が色のあるカラフルな世界を見ることができます。

治療について私なりに少し考えて見たいと思います。

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角膜移植で色覚異常は治らないのか?

角膜バンクというものがあって、視力障害の方が角膜移植によって目が見えるようになるなら、もし仮に自分が角膜移植をしたら、色も見えるようになるのではないか、そんなことを高校生の頃考えていました。

しかし、のちになって角膜移植では色覚異常は治らない、ということを理解しました。

角膜は目の表面のレンズのようなもので、それを取り換えたところで色盲は治りません。

色を感受するのは網膜にある錐体で、網膜は眼球の背部にあります。

では、網膜移植といのがあれば、色覚異常は治るのでしょうか。

実は、つい最近、他人のIPS細胞で網膜移植ができるようになりました。

http://www.sankei.com/life/news/170328/lif1703280037-n1.html

これは、滲出(しんしゅつ)型加齢黄斑(おうはん)変性という目の病気の治療のための移植です。

他人の細胞から作ったiPS細胞で網膜の細胞を作製して、移植するのです。

昨年、日本の理化学研究所が世界初の手術をし、成功しました。この分野で日本は最先端をいっているのです。

網膜移植が可能ということなら、ひょっとしたら色覚異常の治療の可能性もゼロではないかもしれません。

期待したいところです。

遺伝子治療はどうか?

次は遺伝子治療の可能性について考えてみたいと思います。

色覚異常の遺伝は性染色体による伴性遺伝となっています。

性別を決定するX、Y遺伝子のX遺伝子に色覚異常の遺伝子が乗っかっています。

遺伝子治療は正常遺伝子をレトロウィルスによって運ばせ、異常遺伝子と置き換えるという方法がとられています。

ただし、この場合の遺伝子治療は単一遺伝子病にしか出来ません。

単一遺伝子なら、変異している遺伝子も単独で一つだけなので、その異常遺伝子と正常遺伝子を置き換え可能なのです。

色覚異常の場合は単一遺伝子かどうか不明です。

どうやら、こちらの分野でも研究は進んでいないようです。

が、ひとつ希望が持てるのは同じ伴性遺伝の「血友病」については研究がかなり進んでいることです。

もし血友病の遺伝子治療が可能なら色覚異常の治療も可能になるかもしれません。

医学も日進月歩です。

近い将来に、色覚異常の遺伝子治療もできる時代が来るかもしれませんね。

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