色覚障害の遺伝と子供の産み分けについて

色覚異常は遺伝です。したがって、家系をたどればわかりますし、親戚にも色覚異常の人がいるかもしれません。母親、父親が正常色覚でも子供が色盲になることはあります。その場合、母方の祖父母、多くは祖父が色覚異常だったりします。色盲は隔世遺伝だ、と言われるゆえんだろうと思います。

少し詳しく述べます。

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色覚障害の遺伝は劣性の伴性遺伝

色覚障害(色盲・色弱)は性染色体のX遺伝子とともに子供に受け継がれます。

つまり、男か女かを決める遺伝子が鍵となるのです。

男性の場合、XY

女性の場合、XX

です。

色覚障害の遺伝子がのるのはX染色体のみです。Y染色体にはたいした遺伝情報ないと言われています。

つまり男性はX染色体を1つ持ち、女性は2つ持っていることになります。仮にX染色体に色盲の遺伝子があったとして、

男性 

女性 

のようになった場合、男性は色盲になりますが、女性はなりません。もう一対のXが正常なら正常色覚になります。

母親がXの場合、母親は正常色覚ですが、生まれてくる子供は、男の子だと1/2の確率で色盲になります。

この時父親は関係ありません。

つまり、両親とも正常色覚でも子供が色盲になることがあります。というより、ほとんどのケースはこのパターンではないでしょうか。私もそうでした。

だから親は自分の子供が色覚障害だと知らされて「そんなはずはない」と思う方も多いと思います。

女性の10人に1人は色盲の遺伝子を持っている

女性の色覚障害は400人に1人です。確率にすると0.25%。人口にすると16万人とごく僅かです。

しかし女性でXの遺伝子を持っている人は10人に1人です。1割の女性、つまり660万人が色盲の遺伝子を保持していることになります。

色覚異常の子供を産まない、産み分けはできるか?

母親は自分が正常色覚でも色盲の遺伝子を持っている可能性があります。その母親の父親が色盲なら100%、色盲の遺伝子を持っていることになります。

もしそれが判っていた場合、自分の子供を正常色覚に産み分けることができるのでしょうか。

男女の産み分けが可能ならできます

つまり女の子を産めばいいのです。だだし前提として夫が正常色覚の場合ですが。

色覚障害は誰のせいでもない

色覚障害は遺伝ですので、誰が悪いというのはありません。息子が色覚障害だと判明した時、母親が自責の念にかられるケースがありますが、それは間違っています。

今生きている人間は等しく価値があります。それはどんな条件で産まれてこようとも同じです。

また遺伝という観点から眺めた時、色覚異常、色が見えない人間が人口の一定数いることには、おそらく意味があるのだろうと思います。1割もの女性が色覚障害の遺伝子を持っているのです。これほどまで多くの女性の遺伝子に存在するということは、逆に言えば、人類が生存のために、ある一定数、色覚障害の人間を残したと言えるかもしれません。

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