顔面麻痺の治療に失敗した私の体験談~共同運動の後遺症について


顔面麻痺の治療に失敗~5年経っても後遺症に苦しむ

私は5年前に顔面麻痺(ベル麻痺)を患いました。

耳鼻科で診断してもらったところ、重度の麻痺(完全麻痺)だったこともあって、麻痺の回復は思うように行きませんでした。

結局、5年経過した現在も完治にはほど遠い状況です。4年前から麻痺の回復は止まっているので、これ以上良くなることはないだろうと思います。

現状で一番辛いのは、瞬きが不完全な事です。とくに冬場になるといっそう目の閉じが悪くなり、麻痺側の目は常に涙目で、見づらい状況です。

それと、病的共同運動の後遺症がひどく、左の頬、唇、首筋の痙攣が治まりません。

失敗して分かったのですが、顔面麻痺の治療は最初の1、2ヶ月がすべてと言っていいです。

その期間に正しい治療方法を取らないと、私のように治療に失敗する可能性があります。

そこで反省の意味も込めて顔面麻痺になった時、どうすれば完治するのか私なりに考えてみました。同じ状況になった人のために少しでも参考になればと思います。

顔面麻痺の原因はヘルペスウイルス

耳の後ろ、頭蓋骨の隙間に顔面神経が通っています。そこが顔面神経の幹で、口や鼻や瞼や眉毛やおでこなどを動かしています。

顔面麻痺は、その耳の後ろの顔面神経付近の組織が腫れて神経を圧迫することにより引き起こされます。

原因はヘルペスウイルスだとされています。神経節に潜んでいたヘルペスウイルスが、あるきっかけで暴れ出し、顔面神経を圧迫するのです。ヘルペスウイルスが原因で引き起こされる病気は他にも突発性難聴や帯状疱疹があります。顔面麻痺もその類型です。

ヘルペスウイルスはほとんどの人間が持っています。ストレスに晒されたり、免疫力が落ちたりするとウイルスが暴走します。時期的には寒い時期に発症する傾向があります。私が発症した時は4月でしたが、寒の戻りがあり、とても寒かったと記憶しています。

耳の後ろの顔面神経が腫れあがり圧迫されているのですから、すぐにやるべき事は、この腫れをひかせることになります。

顔面麻痺の治療を失敗しないためにはどうすればいいか

出来るだけ早く病院へ

まず発症したら、とにかく一刻も早く病院へ行き、ステロイドの点滴を受けることです。

耳の後ろにある顔面神経周囲の炎症を抑えることが重要です。それがのちの回復に大きく影響するのです。

私は土曜日に発症し、病院に行ったのは月曜日でした。土日、病院は休みなので仕方ないと言えば仕方ないのですが、その日のうちに病院に行き、ステロイドの治療をしていれば、と少し悔やんでいます。

さらに、悔やまれるのは入院しなかったことです。

医師からは入院を勧められたのですが、仕事があるので通院にしてもらいました。

2週間、入院して安静の状態で治療に専念すれば、ひょっとしたらもっと顔面麻痺は回復していたかもしれません。

最初の2週間は顔を絶対に動かすな

これは医師からも言われていたことですが、ステロイドの点滴をしている間の2週間は顔を無理に動かしてはいけません。

しかし、私は1週間後には顔を無理に動かしてしまいました。このまま治らなかったらどうしようという不安の方が強く、医師のいいつけを守りませんでした。

顔に力を入れて動かしだすと、多少は動くようになります。そうなるとさらに力を入れてみたくなります。

しかし、それはのちの病的共同運動の後遺症の原因になりました。

共同運動というのは、顔面神経が間違った経路で繋がり、口を動かす度に目が閉じたり痙攣したりする後遺症です。

いったん共同運動の後遺症が出るとそれを治すのはほぼ無理です。

顔面麻痺の治療で一番気を付けなければならないのはこの共同運動なのです。

私は現在もひどい共同運動に悩まされています。

リハビリはゆっくり慎重に!専門家に任せるべき

ステロイドの治療が終わると、理学療法士によるリハビリになります。顔面麻痺のリハビリは、上で述べたようにいかに「共同運動」にならないように進めるか、ということになります。

自己流で力任せにやったところで、うまく行きません。顔面のマッサージや、リハビリのやり方は専門家である療法士さんに任せた方がいいです。

私はリハビリに何度か行けず、その分自宅で自分でリハビリをやったのですが、結果的にそれはうまく行きませんでした。

私が顔面麻痺の治療に失敗したのは、共同運動についてまったく理解していなかったからです。

一刻も早く顔面麻痺を治したい思いで、自分で顔を動かしてしまったことが大きいと今となっては思います。

共同運動の後遺症はすぐには表れません。だいたい3か月から半年頃に出始めます。

そしていったん共同運動の後遺症が出ると、それを治すことはほぼ無理なのです。

やはり医師や療法士の指示にしたがって治療を進めていくのが顔面麻痺を治すには最善なのです。

顔面麻痺の治療に焦りは禁物です。

では、顔面麻痺の治療に失敗し、時間が経過して治りづらくなった顔面麻痺はどうしたらいいか?

私はガム噛み運動というのを試してみました。

難治性の顔面麻痺を改善する方法~ガム噛みの効果

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