大腸がんの手術で縫合不全、腹膜炎に~家族の体験②談

母の大腸がんの手術が無事終わって、数か月が経って、今度は父の大腸がんが見つかりました。

きっかけは、父が下腹部の痛みを感じて病院に行ったことです。その腹部の痛み自体は過敏性腸症候群だったのですが、念のため便潜血検査をして、大腸がんが見つかりました。

これも、母の大腸がんの事があったからです。それがなければ、検便はしなかったでしょう。

父の大腸がんは直腸でした。

大腸がんの手術は肛門付近の方が難しく、場合によっては人工肛門(ストーマ―)をつける必要があるそうです。

父の場合、ギリギリ人工肛門なしで手術が出来ると判断されました。

術後に思わぬ合併症で苦しんだ父

母の時もそうでしたが、手術をする前に担当医より手術のリスクに関する説明があります。

例えば、麻酔のアレルギーによる事故、術後の縫合不全や腹膜炎等の合併症のリスクなどです。

インフォームドコンセントに基づいて、どこの病院でも、どんな手術でも行われる手続きです。母の手術の時もありました。

インフォームドコンセントを聞いている時は、まあ型どおりの手順で、滅多な事では起きないだろうと思っていましたが・・・

父の大腸がんも手術も腹腔鏡で行われ、手術自体は問題なく終了しました。

手術の翌々日には父はベットから起き上がり、自分でトイレにも行ったのです。その時は母同様1週間で退院できるだろうと思っていました。

ところが、手術から3日後、父が激しい腹痛に見舞われたのです。その痛みがどうも尋常ではない感じでした。また高熱にもうなされ、体温は39度以上にまで上がったのです。

鎮痛剤と解熱剤を投与しても治まりません。

父の意識が混濁しうわ言を口走るようになりました。

私達家族は非常に心配しましたが、どうする事もできなくいったん帰宅しました。

そして翌朝7時に病院から電話連絡です。

「すぐに緊急手術をします。病院に来てください」

この時は、脳裏に最悪の事態が過りました。

縫合不全による腹膜炎で人工肛門をつける事に

結局、父は縫い合わせた大腸の一部が破れ、便が腸から漏れて腹膜炎を起こしていたのです。

術後の合併症でした。

再手術では、腹腔内を奇麗に洗浄し、小腸の部分に人工肛門を設置しました。

この人工肛門はとりあえず一時的だそうです。縫合不全の箇所は縫い合わせることはせず、自然に穴が塞がるのを待つだけだそうです。

再手術後の経過はあまりよくありませんでした。腹部に挿入された管(ドレーン)からは膿が出続け、尿の出が悪く、腎炎を発症しました。そのせいで高熱が頻繁に出るようになったのです。

食事はまるっと2週間取れず、点滴のみなので、ガリガリに痩せました。

一時はかなり衰弱し、どうなる事かと心配しましたが、その後、熱も下がり、食事も取れるようになり体力も次第に回復して来ました。

父もステージ2の直腸がんだった

術後の合併症で苦しんだ父でしたが、直腸がんのステージは2でした。リンパ節への転移はありません。

したがってがん自体はさほど心配は要らないものでした。

父の退院が決まったのは2か月後です。合併症がなかったら1週間で退院できたのに、ここまでかかってしまいました。

それでも無事退院できたので家族は安堵しました。

父は人工肛門を4か月間つけて、その後、取り外しの手術をし、現在は元気になっています。

1度の手術で済むところ、結局3度も手術をしたわけですから、大変だったのですが、大腸の手術ではままある事らしく、医師や看護婦も親身になってケアしてくれたので、個人的には不満はありません。

現在、両親とも大腸がんの術後2年以上経過し、定期健診でも問題なく、一安心しています。

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